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写経や講話が魅力「薬師寺」~世界遺産「古都奈良の文化財」

薬師寺について

薬師寺は680年に天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気快復を祈り建立を発願したのが始まりです。飛鳥の地に創建されましたが、平常遷都に伴い現在の場所に移りました。数々の天災・人災により東塔を除く全ての建物を火災により失いましたが、1968年からお写経勧進による白鳳伽藍復興が始まり、西塔、中門、回廊、大講堂、食堂と白鳳伽藍の主要な堂塔は復興されつつあります。そのため奈良の他の大寺と異なり、堂塔の多くは色鮮やかで、僧侶の法話やお写経はユニークで薬師寺の名物の一つとなっています。

薬師寺拝観について

拝観料については期間により異なり、特別共通割引券もあります。また、障がい者割引や奈良市の「ななまるカード」奈良市の「老春手帳」をお持ちの方は料金が異なります。詳しくは公式サイトで確認することをお勧めします。

住所
〒630-8563 奈良県奈良市西ノ京町457
TEL/FAX
 0742-33-6001/0742-33-6004
拝観料
大人 個人800円(1,100円) 団体(25名以上)720円(1,000円)
中高生 個人500円(700円) 団体(25名以上)450円(630円)
小学生 個人200円(300円) 団体(25名以上)180円(230円)
お正月1/1~1/8 春期3/1~6/30お盆8/13~8/15秋期9/16~11/30は()の料金となります。また、お正月1/1~1/8は西塔初層内陣・食堂内陣特別公開は別途500円かかります。
時間
午前8時30分~午後5時(受付は午後4時30分まで)

薬師寺 見どころ

薬師寺への参拝の際は「まずご鎮守様である休ケ丘八幡宮に詣でて身を清めてから参拝する」という作法が伝えられています。休ヶ岡八幡宮から南門、そして中門をくぐり、金堂(西塔・東塔→修理中2020年4月完成予定 含む)で「薬師三尊像」(国宝)を見て、金堂の東側の東院堂で「聖観世音菩薩像」、そして大講堂へ。その後食堂・玄奘三蔵院伽藍・お写経道場など見て回ると良いでしょう。美しい仏像と鮮やかな伽藍に目を奪われることでしょう。

金堂

昭和に始められた伽藍復興で、最初に(1976年)完成しました。龍宮造りの建物で二重(二階建て)の建物の各層に裳階(雨風から壁面や大屋根軒裏を守るための庇状の飾り屋根)があり、一見4階建てに見えます。二層目には納経されたお写経を納める納経蔵があります。

薬師三尊像

脇侍に日光菩薩・月光菩薩を従えた薬師如来像で、造立当初は鍍金が施され、黄金に輝いていましたが、過去の火災により金属肌が露出し、黒く輝いています。写実性の中に気品があり、理想的に人体が表現されています。また、薬師如来像の台座にはシルクロード諸国の文様が浮き彫りされ、東西の国際交流が分かる台座は、薬師寺にしか存在しません。東僧坊に展示されているレプリカを見るとよくわかるでしょう。

東塔

薬師寺は度重なる天災人災により数多くのお堂を失いましたが、その中で創建当初から唯一現存する建物が東塔です。2009年より史上初の全面解体修理に着手し、2020年4月に完成する予定です。

西塔

1981年に復興の三重塔ですが、各層に裳階を付けているため六重塔に見えます。各層に採光、通風、防犯を目的とした連子窓があります。

東院堂

奈良時代に元明天王の冥福を祈って建立されました。現在の建物は鎌倉時代の和様仏堂のもので鮮やかな堂塔が多い中、落ち着いた佇まいを見せています。

聖観世音菩薩像
東院堂の本尊で、白鳳彫刻の代表作として知られ、若々しい表情としなやかな肢体と均整のとれた体型が特徴です。衣の裾から脚が透けているように見える技法は古代インドのグプタ様式の影響を受けたものだという事です。

大講堂

2003年の復興、薬師寺で最大の建物で、本尊は弥勒三尊像です。他に日本最古の仏足石、仏足跡歌碑、平成に奉納された釈迦十大弟子像などが安置されています。
講堂前に特設会場を設けてコンサートが開催されることもあるようです。

食堂

2017年5月復興、田渕俊夫画伯が描いた本尊「阿弥陀三尊浄土図」を中心に、全長50メートルにわたる壁画「仏教伝来の道と薬師寺」が祀られています。
※伽藍の公開はお正月1/1~1/8、春期3/1~6/30、お盆8/13~8/15、秋期9/16~11/30です。

玄奘三蔵院伽藍

薬師寺の宗派である法相宗の祖で、「西遊記」のモデルとなった玄奘三蔵の遺徳を偲ぶために1991年に造営されました。中心の玄奘塔に玄奘三蔵の遺骨(中国南京で玄奘三蔵の頭部の骨が発見。全日本仏教会に分骨され、さいたま市の慈恩寺に奉安。その遺骨をさらに分骨されました)と像を祀り、背後の大唐西域壁殿には、平山郁夫画伯がシルクロードを描いた大作が安置されています。

薬師寺 法話

薬師寺では修学旅行等、学校団体ごとに30分程度の法話を聞くことができます。修学旅行などで薬師寺に行ったことのある人は住職さんのお話がおもしろかったお寺として記憶に残っているのではないでしょうか。実は学校団体以外でも法話は聞くことができます。薬師寺では毎月5日、玄奘縁日の日に午後1時からの玄奘縁日法要の後、午後2時から法話が聞けます。また、毎月8日、薬師縁日の日に、午前11時の大般若経転読法要の後、午後1時から法話を聞くことができます。

薬師寺 写経

1968年から始まった白鳳伽藍復興のためのお写経勧進ですが、ただ寄付を募るだけではなく日本人の美しい心の結晶として、白鳳伽藍復興を続けています。

お写経道場
事前申込不要で、宗教・宗派を問わず、毛筆もしくは鉛筆で、お手本に用紙を重ね、お手本の文字をなぞります。

時間
午前8時30分~午後5時
年中無休
場所
薬師寺境内
写経の種類
般若心経: 2,000円/1巻
薬師経:4,000円/1巻
唯識三十頌:5,000円/1巻
東塔大修理特別写経(全10組20巻):10,000円/1組(2巻)

薬師寺東京別院

〒141-0022 東京都品川区東五反田5丁目15番17号

TEL 03-3443-1620 / FAX 03-3449-5963
薬師寺には東京別院があり、法話を聞くことができ、写経道場もあります。