ヘリテージ~受け継ぐべきもの

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大霊場 日光山輪王寺と輪王寺大猷院

輪王寺

輪王寺は、日光山内から奥日光まで広がる寺院の総称で、金色の三仏尊が鎮座する三仏堂は2019年平成の大修理を終え、かつての輝きを取り戻しました。

基本情報

住所
〒321-1494 栃木県日光市山内2300 
連絡先
TEL:0288-54-0531 FAX:0288-54-0534
拝観時間
4月〜10月 午前8時(開門)〜午後5時(閉門)
11月〜3月 午前8時(開門)〜午後4時(閉門)
※拝観受付は、いずれも閉門30分前で終了させていただきます。
休業日
年中無休
※大猷院は、下記の日程は、拝殿内に入れない時間帯があります。
4月18日、19日、20日
5月17日
7月14日、15日
※常行堂は、4月2日、お寺の行事の為、終日入れません。
※宝物殿・逍遥園は、展示替えや輪王寺特別行事のため、年間約10回ほど、不定期に休館します。
料金
●輪王寺券(三仏堂・大猷院)
大 人:個人900円/団体(35名様以上)810円
小中学生:個人400円/団体(35名様以上)360円
※三仏堂と大猷院が拝観できるセット券です。
※所要時間: 1時間30分〜2時間
●単独拝観券(三仏堂)
大 人:個人400円/団体(35名様以上)360円
小中学生: 個人200円/団体(35名様以上)180円
※三仏堂のみの単独拝観券です。
所要時間 : 10分〜20分
●単独拝観券(大猷院券)
大 人:個人550円/団体(35名様以上)495円
小中学生:個人250円/団体(35名様以上)225円
※大猷院のみの単独拝観券です。
※所要時間:30分〜1時間
●単独拝観券(宝物殿・逍遥園)
大 人:個人300円/団体(35名様以上)270円
小中学生:個人100円/団体(35名様以上)90円
※宝物殿と逍遥園(日本庭園)に入場できます。
所要時間:20分〜30分

輪王寺の見どころ

三仏堂(さんぶつどう)

輪王寺の本堂は正面33m、側面25m、高さ25mに達し、日光山最大級、東日本でも最大級の木造の建物で、平安時代に創建されました。日本でも数少ない天台密教形式のお堂で、日光三所権現本地仏(千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音)という三体の大仏さま(高さ7.5メートル)と、東照三所権現本地仏(薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来)という掛仏の、2組の三尊仏がご本尊として祀られています。現在の建物は、1645年、徳川三代将軍「家光」公によって建て替えられました。 三仏堂の前には、推定樹齢500年という、天然記念物に指定されている白花大輪の「金剛桜」が植えられています。

常行堂(じょうぎょうどう)

848年に慈覚大師円仁によって、比叡山延暦寺の『にない堂』にならって建立された、純和風の宝形造(ほうぎょうづくり)という珍しい建物です。この形式が採用されているもので現存しているのは他に比叡山延暦寺だけです。ここでは、仏像のまわりを念仏を唱えながら歩く「常行三昧」という修業が行われていました。その為、内陣は本尊の周りをぐるりと回れる造りになっています。現在では、回向(先祖供養・水子供養)の道場となっています。隣の純唐様の法華堂との間に、歩廊を設け接続されています。

本尊

常行堂の本尊は、宝冠阿弥陀如来です。宝冠をいただき、クジャクに乗り、周囲には四菩薩を配しています。

摩多羅神

常行堂の後戸の神とされ、お堂の背後の入口に構え、この入口が本尊の真後ろにあることから、後戸から入った悪いものから、本尊を守るための護法神と言われています。

大護摩堂(おおごまどう)

日光山輪王寺の三仏堂の裏手に「大護摩堂」があります。大護摩堂の奥(内陣)にはご本尊の「五大明王」を中心に「七福神」や「十二天」などの仏さまや祖師像が祀られています。天井に広がる大昇龍は見ごたえがありです。日光山随一の護摩祈願所で、一日3回の護摩祈願が毎日行われています。また、護摩堂写経体験もできます。

護摩堂写経体験
通常、「般若心経」での体験となりますが、初心者や外国人のため短いお経「本覚讃」(59文字)での体験もあります。
場所
護摩堂2階法和室
時間
9時~15時最終受付(冬季11月~3月は14時)
所要時間
30分~1時間半
納経料
「般若心経」、「本覚讃」いずれの場合も1巻につき¥1,000(小中学生¥800)
問合
電話:0288-54-0532
E-mail:gomado@rinnoji.or.jp
除外日
1月1~7日、2月3日、4月2日、5月GW最終日、9月14日
上記以外にもお寺の法要等の都合で開催されていないことがあるようです。

※基本的に予約は必要ありません。
※団体、小中学生の受け入れも可能ですが、人数が10名を超える場合は連絡が必要です。

※最大収容人数は約70名ですが、超える場合は、相談の上対応してくれるそうです。

宝物殿・逍遥園

宝物殿について 

「輪王寺 宝物殿」は、日光山の歴史的や美術に関する貴重な資料を保存・研究し、公開することを目的として建設された施設です。 随時企画展も開催されています。

逍遥園について

宝物殿に隣接して、江戸時代の日本庭園「逍遥園」があり、鳴虫山や男体山を借景にした池泉回遊式の園内には、春はシャクナゲ、ツツジ、サツキ、それに秋には紅葉と、四季を通じて様々な風情が楽しめます。 

紫雲閣

紫雲閣は、輪王寺の布教活動・仏教文化の向上を目的として明治時代に創建された施設です。一階のホールは、講演・会議・展覧会・休憩所などとして、また二階の仏間は、法話・写経・茶会など多目的に利用できます。

大猷院(たいゆういん)

徳川三代将軍「家光公」の廟所(びょうしょ)(廟所=墓所)で、世界遺産にある境内では、22件の国宝と重要文化財が残っており、祖父である「家康公」(東照宮)を凌いではならないという遺言により、金と黒を使用し重厚で落ち着いた造りになっています。日光東照宮に向いて建てられており、家光公の家康公への敬愛が感じられます。

仁王門

1番目の門で、口を開いた「阿形」と口を閉じた「吽形」2体の仁王像「金剛力士像」が安置されています。迫力ある金剛力士像の力強い表情に注目してください。

二天門

世界遺産日光の境内で1番大きな門です。朱色・黒などメリハリのある色彩が特徴です。左の持国天と右の広目天、二天を安置している事から二天門と呼ばれています。正面の扁額(へんがく)は「後水尾上皇(ごみずのおじょうこう)」によって書かれたものです。

夜叉門

3つ目の門夜叉門は四体の夜叉「阿跋摩羅(あばつまら)、毘陀羅(びだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)、犍陀羅(けんだら)」が、安置され、悪鬼が侵入しないように護り固めていることから夜叉門と呼ばれ、霊廟(れいびょう)を守っています。夜叉門には、牡丹唐草が彫刻されているので、別名【牡丹門】とも呼ばれています。なかでも、【烏摩勒伽】は全国でもめずらしい仏様です。

拝殿・相の間・本殿

大猷院の中心となる建物で、拝殿・相の間・本殿と連なる独特な建造物の構造を「権現造り」という独特の建築様式でできています。別名「金閣殿」と呼ばれるほど、たくさんの金彩が使われています。

皇嘉門

家光公の墓所がある奥の院の入り口に当たる門は、明朝様式の竜宮造りで、別名「竜宮門」と呼ばれています。

唐門

拝殿・相の間・本殿拝殿の入り口にあたる門で、繊細な彫刻と金や白の彩色が隅々まで施されています。