ヘリテージ~受け継ぐべきもの

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家康公を祀る「日光東照宮」

日光東照宮

徳川家康の没後1年(1617年)に二代将軍秀忠により家康を祀る「東照社」として建てられ、1636年三代将軍家光が豪華な社殿に建替えました。2017年に修理を終えた陽明門はじめ、見どころがいっぱいの東照宮は日本を代表する社殿と言えるでしょう。

東照宮は表参道から奥宮まで、自然の地形を生かして社殿が配置されています。

拝観について

拝観時間
4月1日 ~ 10月31日(午前8時より午後5時まで)
11月1日 ~ 3月31日(午前8時より午後4時まで)
※各期間とも受付は閉門30分前に終了致します。
拝観料
【日光東照宮単独拝観券】
個人:大人・高校生 1,300円/小・中学生 450円
団体(35名以上):大人・高校生 1,170円/小・中学生 405円
拝観区域
表門より陽明門・拝殿・石の間・東廻廊(眠猫)・奥宮・本地堂(鳴龍)など
※祭典・諸行事や修理工事等により一部拝観の制限される場合がありますので、事前にお問合せ願います。
【セット料金(東照宮拝観券+宝物館入館券)】
個人:大人・高校生 2,100円/小・中学生 770円
団体(35名以上):大人・高校生 1,970円/小・中学生 725円
【宝物館入館料】
  個人:大人・高校生 1,000円/小・中学生 400円
団体(35名以上):大人・高校生 900円/小・中学生 360円
【美術館入館料】
   個人:大人 800円/高校生 600円/小・中学生 400円
団体(30名以上):大人 640円/高校生 480円/小・中学生 320円
境内音声ガイド
東照宮境内29の建造物をわかり易く解説。東照宮の由緒、家康公の名言集なども収録されています。
レンタル料
500円/日
貸出し場所
表門をくぐって正面
受付け時間
4月~10月は9:00~16:00
11月~3月は9:00~15:00
※団体で利用するときはメールで事前予約が必要です。(toshoguonsei@gmail.com) 
 
利 用
年中無休
問合せ
日光東照宮社務所
〒321-1431 
栃木県日光市山内2301  
TEL 0288-54-0560 (代)  FAX 0288-54-0061

日光東照宮見学

日光東照宮おすすめルート

表参道をスタートして石鳥居・五重塔・表門・上神庫・神厩舎(三猿)・御水舎・回転灯篭・陽明門・唐門・御本社・東回廊・神與社・本地堂・薬師堂までがおすすめのルートとなります。
表参道
杉並木に囲まれた東照宮へと続く参道で、石鳥居の手前は遠近法により広く見えるようになっています。
石鳥居
高さ9m、柱の太さ3.6mの江戸時代、石造りの鳥居です。扁額の大きさは畳一畳分もあると言います。
五重塔
初層から4層までは和様の平行垂木、5層目は唐様の篇垂木という珍しい造りとなっています。
表門
睨みを利かせた仁王像が立つ仁王門には82の彫刻が施されています。
上神庫
狩野探幽が想像で書いたと言われる2頭の象の表情に注目してください。
神厩舎(三猿)
神厩舎とは、ご神馬をつなぐ厩のことです。猿が馬を守ることから猿の彫刻が施されています。
御水舎
参拝の前に手と口を清める場所で、神社の境内に独立した建物を構えたのはここが最初と言われています。檜の一枚板に彫られた軒下の飛龍にも注目してください。
廻転灯篭
1636年オランダから贈られたものです。よく見ると葵門が逆さになっています。
陽明門
工芸技術の粋が集約された門で、2017年に修理が完了し、美しくよみがえりました。
唐門
四方唐破風造の本殿を守る門で、特別な儀式のときに開放されます。
御本社
東照宮の祭礼が行われます。
東回廊
御本社から奥宮に通じる廻廊で、見る角度により表情が異なる猫は「眠り猫」として有名。
神與社
3基の神輿が納められた建物。中央が徳川家康・右に豊臣秀吉・左が源頼朝のものと言われています。天女の絵の中で日本一の美しさと言われる「天女舞楽の図」は、絵の下で手を打つと、天女のささやきのようなものが聞こえると言われています。
本地堂・薬師堂
東照宮境内最大の建物で、天井には大きな龍の墨絵が描かれています。

日光東照宮の眠り猫

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東照宮の中で唯一の猫の彫刻は、奥宮へ続く石段の手前、東回廊の上部にあります。江戸時代に活躍した左甚五郎によって彫られたとされ、見る角度によって表情が変わって眠っているようにも起きているようにも見えます。
斜め下から見ると獲物を狙っているように見えます。猫の裏にはスズメが眠った猫のそばで安心して戯れています。これは平和な時代を意味しているそうです。

日光 東照宮 三猿

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「見ざる・言わざる・聞かざる」の猿のトリオは有名です。昔から猿は馬を守ると言われるそうで、厩舎の長押の上に彫刻が施されました。この有名な三猿は全8枚で完結する物語の2枚目の作品です。 1.母と子 この子は無事に生きていけるかしらと、子猿と将来を心配する母猿の彫刻 2.幼少時代 悪いことには「見ざる・言わざる・聞かざる」 3.少年時代 独り立ちしようかと迷っている 4.青年時代 空を見上げ、硬い決心をする。 5.挫折 人生うまくいかないこともあるが、そこには励ましてくれる友人がいる 6.恋 無邪気に遊ぶ女猿の横で思いを伝えようかと思い悩む 7.結婚 力を合わせて荒波を乗り越えましょう 8.妊娠 1人家族が増え、また繰り返されます。

日光東照宮 陽明門

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1636年江戸の粋を集めた500以上の精巧な彫刻を施され、終日見ていても飽きないことから「日暮の門」とも呼ばれます。

陽明門名前の由来

京都御所には東西南北に12の門があり、東の門を「陽明門」と呼びます。日光東照宮を造営するときにこの京都御所の東の鎮守という意味合いを込め、この名前を付けたとされています。

陽明門の彫刻

陽明門の最大の特徴は、江戸の粋を集めたおびただしい数の彫刻にあります。この数は、正確には知られていません。その一部を紹介します。
龍馬-白木の龍の彫刻の左右に揃う馬のような蹄を持つ、頭が龍、身体が馬の彫刻
麒麟-めでたい象徴の霊獣として有名で、鱗がなく蹄の先は割れています。
鬼瓦-黒漆を塗った銅瓦の屋根に、金色の鬼瓦が正面上から、邪悪なものが侵入しないように見張っています。
息-「宝暦結構書」には「息」と記してあり、「いき」なのか「そく」なのかも不明です。
唐子の遊び-ジャンケン・竹馬・鬼ごっこなど、子供が遊んでいる20体の彫刻が並んでいます。「子供たちが安心して遊べる社会」つまり、平和への願いが込められています。
唐獅子-陽明門には66の唐獅子ががあり、そのすべての口の開け方が違います。
仙人-背面(北側)にある彫刻はすべて中国に伝わる故事・逸話を表した計22体の仙人など人物の彫刻です。

陽明門の修復工事で使用された金箔

江戸の頃の陽明門を再現するため極彩色が施され豪華な姿を回復しました。工期は4年半で使用された金箔は24万枚と言われています。これは金閣寺の20万枚を上回っています。

陽明門の逆柱

12本の柱のうち門をくぐって左側の一本のみ「グリ紋」と呼ばれる渦模様が下向きに彫られています。これは建物は完成と同時に崩壊が始まるとされることから、わざと未完成のままにしています。

その他日光東照宮の見どころ

五重塔

1650年小浜藩主酒井忠勝が寄進しました。のちに焼失し、現在のものは1818年に再建されたものです。初層の軒下には十二支の彫刻が彫られています。ここで自分の干支に逢ってみてはいかがでしょう。

唐門

東照宮で最も神聖な本社を守るため、霊獣が目を光らせています。ここでは陽明門より多い彫刻が彫られています。左右の屋根の端にいる「龍」や夜を守る霊獣「つづか」のほか「昇龍降龍」「鶴」「舜帝朝見の儀」、東西の透塀には上の欄間に町や植物、下には波や水鳥の彫刻が見られます。

本地堂(薬師堂)

天井の龍の墨絵の下で拍子木を打つと「キーン」と甲高い音がして、まるで龍が泣いているようだと言われています。

奥宮

徳川家康が眠るというパワースポットです。

宝物館

日光東照宮ゆかりの御神宝約2,000点が収蔵されています。東照宮シアターでは陽明門のCGで再現したバーチャルリアリティ映像や徳川家康の生涯を紹介するアニメーションが上映されています。

※今回使った画像はすべて「フリー写真素材 フォトック」様からダウンロードしたものです