ヘリテージ~受け継ぐべきもの

将来に遺したい日本の宝について

奈良の大仏様がいる「東大寺」~世界遺産「古都奈良の文化財」

東大寺

 

正式名称は「金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)」といい、奈良時代に栄えた仏教の6つの宗派「南都六宗」のうち、華厳宗の大本山です。大仏殿は世界最大級の木造建築物で、聖武天皇の発願により743年盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)造立の詔を発令し、その大仏を安置する寺として751年に完成。以降次々と堂塔が建築され40年近くかかって伽藍が整いました。都が長岡へ移ったあとも歴代天皇の手厚い保護を受けて、興福寺とともに栄華を誇りました。2度の焼失により大部分が補修されています。現在の伽藍の多くは江戸時代に再興されたものです。

南大門、法華堂、鐘楼、金堂(大仏殿)、開山堂、転害門、本坊経庫の国宝7棟を含む、13棟が構成資産となっています。

基本情報

住所
〒630-8587 奈良市雑司町406-1
問合せ
TEL:0742-22-5511/FAX:0742-22-0808
休業日
無休
拝観・入館
料金(個人)
大人:600円 子供:300円
料金(団体)
一般団体(30名以上):550円
大学・専門学校生団体(30名以上):550円
高校生団体(30名以上、但し教職員は無料):500円
中学生団体(30名以上、但し教職員は無料):400円
小学生団体(30名以上、但し教職員は無料):200円
身障者割引
障害者手帳持参で大人300円、小学生150円
介添の方1人、同上
高齢者割引
老春手帳持参で無料
その他
料金は、大仏殿・法華堂・戒壇堂でそれぞれ必要です。
時間
11月~3月:午前8:00~午後5:00
4月~10月:午前7:30~午後5:30

リンク 東大寺公式ホームページhttp://www.todaiji.or.jp/

年中行事

除夜の鐘 1月1日午前0時~
先着順に8名づつ程の組になって綱をひきます。鐘は108回なので、800人余りの人が参加できますが、東大寺では人数分の記念の印刷物(整理券の代わり)が用意され、これを配布し終わると順番待ちの行列の最後尾となります。この印刷物は、12月31日の22時半頃配布を始め(配布時間は人の出具合を見て決める為、前後する可能性有り)整理券を手に入れても、列から離れて終了後に戻ってきた人は撞くことができませんので注意が必要です。
初詣 1月1日
元旦の0時より大仏殿中門が開扉され、1日の8時まで無料で参拝できます(元旦のみ)。また、大仏殿正面の桟唐戸が開かれ、そこから大仏さまのお顔を参拝することができます(これは8月15日の万灯供養会の夜とこの日の、年2回だけ)。
修正会 1月7日13:00~
「修正会」は、正月に祈修する法会(ほうえ)という意味で、前年を反省して悪を正し、新年の国家安泰、五穀豊穣などを祈願するものです。法要は13時から約1時間40分。予め大仏殿内の霊名所というところで申し込んでおくと(1件1000円、年末から受付)、この法要で祈願されたお札を送ってもらうことができます。
節分行事 2月節分の日
14時頃、本堂内での法要の後、二月堂の舞台の上から豆まきが行われます。その後、二月堂下の法華堂前広場に設置された特設の舞台から豆や鈴がまかれ、参拝者はこの広場で受けることができます。
修二会(しゅにえ) 3月1日~15日
修二会の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)」と言い、われわれが日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で、懺悔(さんげ)することを意味します。
聖武天皇祭 5月2日13:00~
756年 56歳で崩御された聖武天皇の御忌法要で、8時から聖武天皇が祀られている天皇殿で論議法要が行われます。
万灯供養会 8月15日19:00~22:00
盂蘭盆(うらぼん)の最終日、8月15日の夜、大仏さまにたくさんの灯籠をお供えして、万灯供養会がとりおこなわれます。大仏殿の万灯供養会は、お盆に帰省できない方々にもせめて御先祖の供養をしていただけるようにという趣旨で、昭和60年から始まりました。

秘仏開扉

・7月5日俊乗忌法要終了後(11時頃~16時頃まで/有料)

俊乗堂において俊乗房重源上人坐像(国宝)阿弥陀如来立像(重文)愛染明王坐像(重文)
・10月5日転害会終了後(10時頃~16時頃まで/有料)

勧進所八幡殿において僧形八幡神坐像(秘仏・国宝)、あわせて、勧進所阿弥陀堂の「五劫思惟阿弥陀坐像」及び、公慶堂の「公慶上人坐像」も拝観可能

・10月5日八幡殿での法要終了後(10時頃~16時まで/有料)

公慶堂において公慶上人坐像(重文)

・12月16日開山堂月例寺役法要終了後(10時頃~16時頃まで/有料)

 

開山堂において良弁僧正坐像 (秘仏・国宝)

 

・12月16日10時前~16時(入堂料:有料)

法華堂において執金剛神立像(秘仏・国宝)

・12月16日 9時~16時(入堂料:有料)

俊乗堂において俊乗房重源上人坐像(国宝)愛染明王坐像(重文)阿弥陀如来立像(重文)

東大寺の国宝

南大門

東大寺の正門です。高さ約25.5mあり、現在の建物は鎌倉時代の再建。門の左右には運慶が快慶ら一門を率いわずか69日で完成させたという金剛力士像が立ちます。また、扁額に記された「大華厳寺」の文字は正倉院に残る聖武天皇直筆の文書から文字を集めて写したものだそうです。

二月堂

お水取り(修二会)が行われる縣造りのお堂です。お水取り(修二会)は旧暦の2月に行われていたためこの名前で呼ばれるようになりました。境内東方の山裾に立ち、西に張り出した舞台からは奈良市が一望できます。

法華堂(三月堂)

東大寺の現存最古の建物です。もとは寄棟造りの正堂と礼堂が軒を接して建つ配置でしたが、鎌倉時代、礼堂を入母屋造りに改築して2棟をつなぎ、一棟にしたものです。時代の異なる建築が高い技術によって結ばれ、調和の取れた美しい姿を見せています。本尊の不空羂索観音像はじめ、堂内に安置されている10体の仏像はすべて奈良時代のものです。

金堂(大仏殿)

大仏を安置する東大寺の金堂(本堂)で、世界最大級の木造古建築です。創建以来2度焼失し、現在の建物は江戸時代中期再建のものです。このとき正面幅が創建時の3分の2に縮小されましたが、それでも幅約57m、奥行き約50m、高さ約48mもあります。

転害門

境内西北、正倉院の西側にあり、三間一戸八脚門の形式をもつ堂々とした門です。2回の戦火にも焼け残った寺内で数少ない建物で、天平時代の東大寺の伽藍建築を想像できる大変貴重な存在となっています。鎌倉時代に修理されていますが、基本的には奈良時代の建物です。

鐘楼 

東大寺の鐘楼は大仏殿と二月堂のほぼ中間地点にあります。吊られている梵鐘は国宝で大仏開眼と同年の752年の製作で、中世以前の梵鐘としては最大のもの(高385センチ、口径271センチ)です。現在の鐘楼は、重源上人に次いで大勧進職に就いた栄西が再建したものです。

開山堂 

東大寺の初代別当良弁僧正の像を祀るため、良弁堂ともよばれます。内陣の中央に八角造の厨子がすえられ、良弁僧正像が安置されています。通常は中へは入れませんが、良弁忌の12月16日のみ良弁像が秘仏開扉され、拝観することができます。

本坊経庫 

東大寺の校倉は3棟現存し、その中で規模が大きく保存状態も良好で、奈良時代東大寺の校倉建築を代表する建造物として貴重なものと言えます。もともと食堂跡北、上司にあった油倉を、東南院(元本坊)に移築したもので、東南院廃絶後に本坊経庫と呼ばれるようになりました。本坊経庫は通常非公開ですが、毎年5月2日の聖武天皇祭には外観の拝観が可能とのことです。

 

【法華堂(三月堂)】執金剛神立像 

東大寺法華堂の北隅の厨子に収められています。保存状態が非常に良く、奈良時代の彫刻の代表の一つとなっています。執金剛神は金剛力士が単独でまつられたもので、金剛杵を持ち、甲冑に身を固めています。作例は少なく、そういう意味でも貴重な存在と言えるでしょう。

【開山堂】良弁僧正坐像

開山堂に安置され、良弁忌の法要終了後、拝観することができます。

【俊乗堂】重源上人坐像 

重源は鎌倉時代の僧で、源平の争乱で焼失した東大寺を再建するために全国を巡って寄付を集めました。重源の死後その菩提を弔うためにこの像が造立されたと言われています。


【法華堂(三月堂)】梵天・帝釈天立像 

三月堂須弥檀の左右後方に安置されています。向かって右が梵天、左が帝釈天です。梵天が鎧をつけ、帝釈天のほうは鎧をつけていませんが、これは通例とは逆になっています。

【法華堂(三月堂)】不空羂索観音立像

法華堂に安置されています。八本の腕を持ち、合掌する両掌の間に水晶玉を挟み、銀製の宝冠には真珠や水晶などの宝石類が2万個以上もちりばめられ、頭上の天井には、蓮華型の天蓋が取り付けられています。

【法華堂(三月堂)】四天王立像

四方を守る守護神として、東大寺法華堂を守り続けています。

【法華堂(三月堂)】金剛力士立像

金剛力士像は、半裸で表現される場合と、甲をまとって表現されますが、法華堂の力士像は鎧をまとっています。

【法華堂(三月堂)】日光・月光立像 

本尊を祀る八角基壇の左右に安置され、向かって右が日光仏、左が月光仏です。

【戒壇堂】四天王立像

戒壇堂の四隅を守っています。

【南大門】金剛力士立像

南大門に立つこの像は運慶・快慶らの仏師による制作で、見上げた時に迫力が出るよう計算されています。

【奈良国立博物館】誕生釈迦仏立像及び灌仏盤

【八幡殿】僧形八幡神坐像

【金堂(大仏殿)】盧舎那仏坐像

高さ約15mの世界最大級の銅造の仏像です。奈良時代の造立時にはのべ約260万人が携わり(当時の国民の約半数)約500tもの銅が使われたといいます。平安時代末期と戦国時代に焼失し、大部分が修復されていますが、蓮華座には造立時のものが残り、細い線で無数の仏が刻まれています。2015年の調査で螺髪(頭のぶつぶつで、知恵の象徴)の数は492個であることがわかりました。盧舎那仏は宇宙そのものという仏で、世界に慈悲の光を照らし人々を悟りに導くとされます。

 

※大仏殿内東北の柱の一本には、大仏様の鼻の孔と同じ大きさの謎の穴が開いているといいます。そこをくぐりぬけることができれば厄除けになると言われています。

東大寺ミュージアム

東大寺の膨大な寺宝を収蔵・展示しています。

入館料
大人(大学生以上)600円(550円)
高校生600円(500円)
中学生600円(400円)
小学生300円(200円)
※( )は30名以上の団体料金です。
開館時間
4月~10月9時30分から17時30分
11月~3月9時30分から17時00分
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日
なし(臨時休館日あり)