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賀茂別雷神社(通称:上賀茂神社)と周辺

日本で5件目の世界遺産として京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市の2県3市に点在する構成資産17件(寺13、神社3、城1)から成る古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)が1994年、世界遺産として登録されました。なお、文化遺産としては3件目となります。ここではその中で、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)(通称:上賀茂神社)についてみていきたいと思います。

賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)(通称:上賀茂神社)

京都でもっとも古い神社であり、7世紀にはすでに有力な神社となっていました。屋根は日本古来の手法の檜皮葺で、流造という全国で最も多い神社本殿形式となっています。国宝の本殿、権殿の他、重要文化財34棟が世界遺産に登録されています。神社の聖域は、神社本体の後方、周囲にある山や森林まで及んでいるのが特徴です。

世界遺産登録一覧より

建造物、庭園目録に掲載されているのは以下のとおりです。

A1本殿 ・A2権殿 
国宝指定年月日1901.08.02

A10摂社若宮神社本殿
A18楽所及び西御供所・A5西渡廊・A3本殿権殿取合廊・A4本殿東渡廊取合廊・A11東渡廊・A16東御供所・ 
A7渡廊・A6透廊・A9塀中門・A8祝詞舎・A15唐門・
 
A17直会所・A12四脚中門・A13御籍屋・A14神宝庫
A22高倉殿・A19弊殿・A21幣殿忌子殿取合廊・A20忌子殿

A24廻廊<東>・A23楼門 ・A25廻廊<西>
以上、重要文化財指定年月日1901.08.02 

※建物の配置に合わせて列記しています。

A26摂社新宮神社本殿・A27摂社新宮神社拝殿 

重要文化財指定年月日1967.06.15

A30片岡橋 

重要文化財指定年月日1967.06.15

A28摂社片岡神社本殿・A29摂社片岡神社拝殿 

重要文化財指定年月日1967.06.15

A31拝殿A32舞殿・A33土屋・A34楽屋 

重要文化財指定年月日1903.04.15

A35外弊殿・ A36北神饌所 

重要文化財指定年月日1903.04.15

A(1)末社棚尾社本殿 

重要文化財指定年月日1967.06.15
A(2)右袖塀 

重要文化財指定年月日1967.06.15
A(3)左袖塀 

重要文化財指定年月日1967.06.15
A(4)摂社須波神社本殿 

重要文化財指定年月日1967.06.15
A(5)玉橋 

重要文化財指定年月日1967.06.15
A(6)末社杉尾社本殿 

重要文化財指定年月日1967.06.15
A(7)末社土師尾社本殿 

重要文化財指定年月日1967.06.15

※( )付の数字で示された建造物は、国宝もしくは重要文化財に指定された建造物に付随するものとして、国が指定した文化財です

国宝指定の本殿と権殿はともに神霊をまつる社殿です。本殿が式年遷宮などの時に権殿にご神体を移し、権殿が仮の本殿となります。神社の影響力が衰え、内乱の影響もあって17世紀初頭にはひどく衰微していましたが、1628年に建替えられ、記録や絵図を参考に平安時代の状況が再現されました。再興後は、17世紀1回、18世紀3回、19世紀3回の本殿建替えが行われ、現在のA1本殿 ・A2権殿・A3本殿権殿取合廊・A4本殿東渡廊取合廊・A32舞殿・A36北神饌所は1863年頃再建のものです。境内のその他の建物は1628年に再建された時のものと考えられます。

片岡橋は摂社片岡神社拝殿前にある屋根付きの反橋で、明治初年のものです。

関連資料

 

世界遺産一覧表記載推薦提案書(文化庁)

文化遺産オンライン(文化庁)

参拝について

  

住所  〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339番地
電話番号  075-781-0011
※電話受付時間 8:30〜17:00
参拝時間  5時〜17時(祭典等により変更有り)
※楼門、授与所は8時から、特別参拝は10時からとなります。
特別参拝 午前10時から午後4時(土日・祝祭日は4時半まで)
普段入ることの出来ない場所を、特別に案内してくれます(当日の受付も可能)。
特別参拝専用の受付
  • 平日は授与所、
  • 土日祝日は、楼門をくぐった先にある石段上の左側


京都は平安遷都のはるか昔に加茂氏によって開拓されました。その加茂氏が祖先神を祀ったのが上賀茂神社と下鴨神社です。歴史ある大社は上下2社制を敷くところが多く、ここもその流れを汲んでいるようです。加茂氏は水をつかさどり、水や禊への信仰の深い神社となっているようです。

上賀茂神社の正式な名称が賀茂別雷神社だということは知りませんでした。次に行く機会があったら、この地を平安遷都以前から見守り続けてきた賀茂別雷神社を住職のお話とともに参拝できる特別拝観の手続きをして、普段見ることのできない賀茂別雷神社を改めて見てみたいと思います。

賀茂別雷神社周辺

最後にこの周辺エリアについて付け足しておきます。

神山(こうやま/かみやま)

上賀茂神社の御神体山です。上賀茂神社の拝殿の前にある山の形をした盛り砂はこの神山をかたどったものだそうです。 神山は禁足地になっていて、一般の登山は禁じられています。

大田神社

上賀茂神社の末社となります。起源は上賀茂で一番古く、上賀茂神社よりもまえからあったようで、長寿の信仰があります。

御薗橋

上賀茂神社の門前に位置する橋で、毎年葵祭の巡行の最後を飾ります。もともとは葵祭の勅使を通すため臨時に架けられ、祭礼が終わると撤去されていたようですが江戸時代に常設になったようです。

明神川

鴨川を主な源流とし、上賀茂神社境内では「御手洗川」と呼ばれ、禊に使われた神聖な川です。「御物忌川」と合流し「ならの小川」となり境内を出ると分流し、「明神川」となります。

まとめ

賀茂別雷神社が世界遺産として登録されたのは、京都で一番古い神社だからというだけではなく、今もこの地に必要とされ、尊重され、大切に保存されているからだということがわかります。