ヘリテージ~受け継ぐべきもの

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最も多くの遺構が当時の姿で残る「中城城」

中城城(なかぐすくじょう跡~沖縄の世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」(平成12年記載)

中城城の築城は不明ですが、14世紀後半に先中城按司が数世代にわたって築いたとされています。1440年ごろ、勝連城主である阿麻和利を牽制するために、王命によって座喜味城から移ってきた護佐丸が、勝連の攻撃に備えて、三の郭と北の郭を増築しました。護佐丸滅亡後、中城城は王府の直轄地となり、琉球王国の王権が安定化していく過程で重要な役割を果たしました。

中城城跡基本情報

事務局住所
〒901-2314 沖縄県中頭郡北中城村字大城503
電話: 098-935-5719 Fax: 098-935-1146
休園日
年中無休となっております。
(ただし中城城跡の観覧につきましては、お客様の安全確保等の為、気象状況や城跡内の整備、 各種イベント等により、観覧を制限する場合もあります。)
閲覧時間
8:30~17:00
5月~9月の間は18:00まで
料金
大人400円 (団体300円)
中/高校生300円 (団体200円)
小学生200円 (団体100円)
※団体扱いは20名以上が対象。保護者同伴の小学校就学前の方は無料

石垣の他、抜群の立地条件もここの特徴で、太平洋が一望でき二の郭から見る海と空のコントラストは最高。また、精工に積み上げられた石垣には、ペリーも感嘆したと言われるほどです。

中城城の史跡(見どころ)

入城受付は、中城城の東端の裏門口になります。

馬場~三の郭

見晴らしの良い広々とした馬場から中城城跡の裏門と三の郭の城壁が見られます。

裏門
北東に向かって建てられた裏門で、ペリー探検隊一行がエジプト式と評した精巧なアーチ門がひときわ美しい。
北の郭
護佐丸が井戸を取り込み増築したとされる北の郭。井戸を取り込む事により、長期の籠城にも耐えられるようにしたとされます。
大井戸(ウフガー)
長い階段を下った先にあるのが、北の郭にある大井戸。また、西の郭には「夫婦井戸(ミートゥガー)」と呼ばれる2つの井戸があり、城郭内に水を確保していることが、この城の特徴です。
三の郭

後に増築されたため「新城(ミーグスク)」とも呼ばれ、石積み技法の最も進んだ相方積み(亀甲乱積み)によって築かれています。

二の郭
二の郭の曲線の美しさはひと際美しく、中城城最高の絶景ポイントとなっているようです。
一の郭
中城城で最も広い一の郭で、正殿があったようです。後に間切番所が建てられ、廃藩置県後は中城村役場に使用されていましたが、太平洋戦争で焼失しました。
石垣には観月台と呼ばれる展望台があり、中城湾が見渡せます。城壁の石垣は曲線を描き、芸術的な積み方となっています。
南の郭

首里遙拝所がある施設で木々が茂っています。
他にも神の島・久高島を拝む久高遙拝所など場内には8つの拝所があります。

正門

南西に向けられて建てられた正門(やぐら門)で、見学コースの一番最後にあります。門を挟むように両側に石垣がせり出し、正門の近くには城壁の一部を取り除いた部分があります。

中城城の魅力

県内に300余りあるといわれている沖縄のグスクの中で、最も多くの遺構がオリジナルのまま残されているのが一番の魅力。また、ペリーが絶賛したという美しい石積みのアーチ門など、景色も含めたすべてが訪れる人を魅了していることがわかります。