ドラマ「北の国から」と「麓郷(ろくごう)の森」
北海道を舞台にした映画やドラマのなかでも「北の国から」は、富良野を全国的に有名にした、話題作でした。ドラマでメインのロケ地となった麓郷には、実際に撮影に使われた家が、いまも大切に保存されています。麓郷の森は、「北の国から」のロケ地を巡るなら外せない場所です。
麓郷の森には「五郎の石の家」「丸太小屋」「拾ってきた家ーやがて町ー純と結の家」の3施設があります。
- 令和3年4月18日からの「麓郷の森」のロケ施設入場料・営業時間について
- ロケ施設入場料
- 1施設 500円(団体10名以上400円)/小学生300円/障がい者手帳提示の方 300円
- 3施設共通券 1,200円/小学生600円/障がい者手帳提示の方600円
- 営業時間
- 4/18(日)~9/30日(木) 9:30~17:00(最終入場) 無休
- 10/1(金)~11/23(火) 9:30~16:00(最終入場) 無休
- 11/24(水)から冬季休業
「五郎の石の家」
石を積み上げて作った「石の家」と、北の国からシリーズで1番最初に住んだ家が再現された「最初の家」があります。
北の国からシリーズで五郎が1番最初に住んだ家が再現された「最初の家」
第一回の放送で住んでいた家は廃屋を改築したもので、ドラマそのまま再現されています。純と蛍が寝泊まりしていた2階に上がることもできます。家の内部の撮影は自由ですが、個人的にお楽しみください。とのコメントがあったように記憶しているため、ここでは外観のみ公開します。
石を積み上げて作った「石の家」
「五郎の石の家」は、「’89帰郷」内で金策尽きた五郎が、ただで積み上げられる石を使って建てたものです。
石風呂も再現され、以前は内部が非公開となっていましたが、今は家の内部も見たり撮影もできます。家の内部の撮影は自由ですが、個人的にお楽しみください。とのコメントがあったように記憶しているため、ここでは外観のみ公開します。
献花台
「2021年4月10日(土)~17日(土)献花台を設置」との記事を観ましたが、まだ残っていました。綺麗なお花も供えられていました。
「丸太小屋」
テレビドラマの17話で作り始め24話で完成した丸太小屋の家。東京から戻ったその日に、当時一緒に住んでいた正吉と純の火の不始末で燃えてしまいましたが、燃えるシーンは別のセットを使用し、実際の家はきちんと残っています。丸太小屋が燃えた後に住んだ3番目の家もあります。この家の屋根には、純が誕生日プレゼントとして贈った手作りの風力発電の装置もあります。
「拾ってきた家ーやがて町ー純と結の家」
黒板五郎が廃材を集めて作った、雪子おばさんの家・すみえと正彦の家・純と結ちゃんの家と五郎の4番目の家があります。
雪子おばさんの家
「2002遺言」で五郎さんが雪子おばさんにプレゼントした家です。
スキー場のゴンドラ、冷蔵庫の棚、ロープを使った椅子など感動ものです。
場所の説明や工夫の数々は説明を読むと納得です。
すみえと正彦の家
卵パックの天井などこちらもあらゆるところに工夫が見ることができます。
純と結ちゃんの家
純の語りだけで構成された、短編の物語を、麓郷の拾って来た家では直筆原稿で読むことができます。
五郎の4番目の家
丸太小屋が燃えてしまった後に、親友の中畑和夫に頼み中畑木材の土場の隅にあった倉庫を改造して住みました。ここに移ってから愛犬アキナを飼い始め、一緒に住んでいました。
家の中はこんな感じです。昔はこんなストーブで暮らしていたんです。
「拾ってきた家ーやがて町ー」の家の中は撮影に関する注意はなかったので、内部も少しだけ、紹介させていただきました。
私が麓郷の森で感じたこと。それは「北の国から」は最先端だった
このドラマが始まったころ、ここでの生活は一昔前のものだと思っていました。でも、最近耳にする「SDGs」というワード。ドラマを見ると「北の国から」の生活は「SDGs」の取り組みそのものです。ここまでストイックに実践はできませんが、見習う所はたくさんあると感じました。
廃材の家は、大量廃棄社会への警鐘が含まれており、
「物がこんなに捨てられて行くならオイラ拾ってきて生き返らせてやる! だって絶対失礼じゃねぇか 捨てられちまうそういう物に それを懸命に作った方々に あんたの親父さんが汗水たらして作ったものをあんた簡単に捨てられるか? え?」
という看板が「拾ってきた家ーやがて町ー純と結の家」の入り口近くにあります。
ドラマ「北の国から」を見るなら
Amazonで購入
アマゾンで購入できます。興味のある単品での購入もできます。Amazonプライムのビデオでは見当たりませんでした。
光テレビの「 日本映画専門チャンネル」で放送されるかもしれません
光テレビの「 日本映画専門チャンネル 260」での番組表を見るとスペシャルドラマ「北の国から」を何度か見たことがあるので、これからも放送されると思います。
麓郷展望台
標高500mのこの展望台からは「北の国から」の舞台となった麓郷一帯を見渡すことができます。
麓郷の平野を眺望できる景勝地として知られ、美しい日本のむら景観百選の一つに選ばれました。
富良野が知られるようになったのは「ラベンダー」から
旧国鉄のカレンダーに、富良野で撮影されたラベンダーの写真が起用されたことで、全国的に有名になった、富良野のラベンダー。その後、いくつかのテレビドラマに登場し、中でも「北の国から」で富田ファームが放送されてからは、初夏のラベンダーは高い人気を集め、全国各地から観光客が訪れる様になりました。
「北の国から」「優しい時間」「風のガーデン」と、脚本家・倉本聰氏の作品では、富良野と近郊の町のいたるところで撮影が行われ、今もそのロケ地は観光スポットとして多くの観光客を集めています。
富良野のラベンダー
ラベンダーは最初は香料原料として栽培されていました。ピーク時にはたくさんのラベンダー農家がありましたが、合成香料が出回りほとんどが姿を消し、一時期はファーム富田のみとなっていたそうです。
その後ドラマ「北の国から」でラベンダー畑が使われたり、カレンダーになるなど、今度は観光地として全国的に知られるようになりました。
ファーム富田
ラベンダーの時期になると一帯がラベンダーの香りに包まれます。一時期はファーム富田のみとなったラベンダー畑も今ではあちこちに見受けられるようになりました。それでもやはりファーム富田の規模にかなうところはないように思われます。
園内の施設
- 花人の舎(はなびとのいえ)
- 1階のショップではファーム富田のオリジナル商品が購入できます。ゴールデンウィークから秋にかけては、ソフトクリームやドリンクも販売しています。開放感たっぷりのカフェもありますのでゆっくりくつろぐこともできます。夏には屋外でも販売しています。
- ギャラリーフルール
- ファーム富田の四季折々の花畑の写真が見られる写真館
- ポプリの舎
- 木のぬくもりいっぱいの建物です。建物の中には、ファーム富田のオリジナル商品をそろえたショップとカフェがあります。
ここの施設の名前は全部可愛いんです。また、花畑にも名前がついています。ラベンダー畑は「トラディショナルラベンダー畑」とか「森のラベンダー畑」だったり、ラベンダー以外の花畑は「彩りの畑」のような名前がついています。
基本情報
- 住所
- 〒071-0704 北海道空知郡中富良野町基線北15号
- 電話/ファックス
- TEL 0167 39 3939 /FAX 0167 39 3111
- 営業時間
- 季節や施設によって異なります。
- 営業時期
- 10月頃~4月頃が休業
施設など昔に比べてすごく多くなっていて、まだまだ増えていくかもしれませんね。それもうなずけるんです。だって、ここでは優しい香りに包まれて、幸せな気持ちになりますら、訪れる人が多いのも当然でしょう。
※祝祭日など、この時期は渋滞となることがありますのでご利用の際には時間にゆとりをもって向かってください。
まとめ
富良野にはドラマ「北の国から」のロケで使われた場所がたくさんあります。いたるところにドラマを思い起こさせる場所があります。きちんと駐車場や入り口を設けて整備されている所もありますが、私有地だったり、畑だったり。そのため、ルールを守って楽しんでください。
お知らせ
2022年3月20日追記
田中邦衛さんを偲んで3月24日から献花台を設けることにしたそうです。
【場所】
拾って来た家(五郎の遺言石碑前)
※拾って来た家での設置は4月中旬まで(予定)
五郎の石の家
※4月中旬以降(今年は積雪が多いためはっきりとした日にちは今のところ未定)
【日程】 3月24日(木) 9:30~
(3月25日からは10:00オープン)
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