白滝ジオパーク(Shirataki Geopark)~日本ジオパーク認定

  1. 白滝ジオパークの基本情報
    1. 白滝ジオパークの拠点施設
      1. 白滝ジオパーク交流センター
        1. 埋蔵文化財センター(白滝ジオパーク交流センター2F)
      2. 丸瀬布昆虫生態館
  2. 白滝ジオパークといえば黒曜石「白滝黒曜石」
        1. 黒曜石とは
  3. 白滝ジオパークのジオサイト
      1. 白滝ジオパークの観察ポイント
    1. 遠軽地域
      1. 家庭学校入口の留岡層
        1. 北海道家庭学校博物館
      2. インカルシ(瞰望岩・がんぼういわ)
      3. 見晴牧場(火砕流台地)
      4. 西町の火砕流堆積物
      5. 瀬戸瀬薬師山
      6. 遠軽市街地の河成段丘と縄文・擦文集落
      7. 遠軽橋下の河床
    2. 白滝地域
      1. 国指定史跡「白滝遺跡群」
      2. 白滝発祥の地
      3. 合気道ゆかりの地碑
      4. 幽仙橋そばの日高累層群大露頭
      5. 変形した砂岩・泥岩
      6. 枕状溶岩(日高層群)
      7. 白滝花崗岩の大露頭
      8. 八号沢露頭
      9. 黒曜石銀河ロード
      10. 赤石山黒曜石広場
      11. 西アトリエ
      12. 球顆の沢露頭
      13. 幌加沢遺跡遠間地点
      14. 後カルデラ火砕堆積物
      15. 十勝石沢の露頭
      16. カルデラの境界面
      17. あじさいの滝露頭
      18. 天狗平展望地(白滝カルデラ)
      19. 新生橋そばの水中堆積物
      20. 北見峠の車石
      21. 天狗岳
      22. 平山(ひらやま)
      23. 上支湧別層の礫岩と南北系断層
      24. 旧白滝の流紋岩露頭
    3. 丸瀬布地域
      1. 風穴と高山植物
        1. 大平の風穴
        2. いこいの森風穴群と高山植物
        3. 武利風穴(むりふうけつ)とコケモモ群落
      2. 北見鉱山跡
      3. 武利岳
      4. 丸瀬布の枕状溶岩
      5. 南丸の展望台
      6. 大平高原
      7. 山彦の滝・鹿鳴の滝
      8. 神居滝
    4. 生田原地域
      1. 北ノ王鉱山跡
      2. 屏風岩
      3. 生田原地域の地すべり群
  4. 白滝ジオパークは条件付き再認定
    1. こちらの記事で地球の構造と岩石についてふれてみました

白滝ジオパークの基本情報

日本最大級の質・埋蔵量を誇る白滝黒曜石が、白滝ジオパークの見どころです。遠軽町全域をエリアとし、「自然と文化の融合」をテーマに、2010年に日本ジオパークネットワークへの加盟が認定されました。

【問合せ先】

白滝ジオパーク交流センター

〒099-0111 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1 

TEL 0158-48-2020 FAX 0158-48-2374

白滝ジオパークの拠点施設

白滝ジオパーク交流センター

白滝ジオパークの拠点施設。ジオパーク内の最新情報の提供や、ジオサイトやルート案内をしています。また、黒曜石を生み出した火山活動や、先史時代の人々の暮らしについても学ぶことができます。

住所
〒099-0111 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1

Google マップ

開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日

【夏期営業期間】

5月~10月:休館日なし

【冬期営業期間】

11月~4月:土・日・祝・年末年始(12/31~1/5)

入館料
無料
埋蔵文化財センター(白滝ジオパーク交流センター2F)

遠軽町白滝では、北海道にマンモスゾウがすんでいた2万年以上前の遺跡から、黒曜石で作られた石器が大量に発見されています。「遠軽町埋蔵文化財センター」では、遠軽町の遺跡から出土した黒曜石石器など、埋蔵文化財の収蔵・展示のほか、石器づくり体験学習を行うことができます。

住所
〒099-0111 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1
開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日

【夏期営業期間】

5月~10月:休館日なし

【冬期営業期間】

11月~4月:土・日・祝・年末年始(12/31~1/5)

入館料

一般:320円(団体260円)

小学生、中学生、高校生:160円(団体130円)

*団体料金は10名以上から適用となります。
*未就学児は無料です。

【年間パスポート】
一般:1,050円、

小学生、中学生、高校生:530円

*発行日から1年間有効です
*体験学習室使用料も適用となります。

丸瀬布昆虫生態館

丸瀬布エリアの拠点施設です。数多くの昆虫標本を展示するほか、季節を問わず生きた昆虫の生態展示もしています。

住所
〒099-0213 遠軽町丸瀬布上武利68番地

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問合せ
電話:0158-47-3927
ファックス:0158-47-3925
開館時間
5月~10月:9:00~17:00
11月から3月:10:00~16:00
休館日

毎週火曜日(祝日の場合は翌日に振替、夏休み期間、ゴールデンウィークは無休)・年末年始(12/31-1/5)

入館料

大人 420円/小・中学生・高校生 160円/幼児無料 

30名以上団体割引(2割)

白滝ジオパークといえば黒曜石「白滝黒曜石」

白滝ジオパークには、黒曜石の埋蔵量が60億トンともいわれる赤石山があり、日本最大級の黒曜石の産地となっています。黒曜石を詳しく調べると、当時どんな噴火が起きたのか、また地球はどんなしくみで噴火を起こすのかがわかります。

この地域では、およそ300万年前頃に巨大な噴火が起こり、直径約5kmの「幌加湧別カルデラ」がつくられました。その後、約220万年前の火山活動により、カルデラ内の10か所もの場所から溶岩が噴出し、黒曜石が形成されたことが明らかとなっており、現在でも黒曜石の露頭をはじめとする火山活動のこん跡が観察できます。

白滝ジオパークには、黒曜石流紋岩溶岩の露頭が5カ所(八号沢露頭・球顆沢露頭・十勝石沢露頭・あじさいの滝露頭・IK露頭)に認められおり、そのうちジオサイトに設定されているのは、赤石山ルートの八号沢露頭(赤石山上部溶岩)・十勝石沢ルートの十勝石沢露頭(十勝石沢溶岩)・幌加湧別ルートのあじさいの滝露頭(幌加湧別溶岩)・IK露頭(幌加湧別溶岩)となっています。その他、かつて黒曜石が採掘されていた、赤石山山頂部の2ヶ所(西アトリエ・黒曜石広場)もジオサイトに設定されています。

白滝黒曜石は漆黒〜黒色(時に酸化して赤褐色)を呈し、つややかな光沢状のものと、ややざらざらした梨肌状のものがあります。

黒曜石とは

火山岩の一種で、外見は黒く、ガラスとよく似た性質を持ち、するどい刃物になるため、大昔からナイフや鏃(やじり)、槍の穂先などの石器として長く使用されてきました。

 

白滝ジオパークのジオサイト

白滝ジオパークは、遠軽地域・白滝地域・丸瀬布地域・生田原地域の4エリアからなり、面積の約9割を森林が占めています。

白滝ジオパークの観察ポイント

  • およそ1億年前、北海道の西側はユーラシアプレート、東側は北米プレートの上にあり、2つに分かれていました。この2つのプレートの間には海が広がり、海底にはたくさんの砂や泥がたまっていきました。そのころこの辺りは2つのプレートの間に広がる海の底でした。
  • およそ1,000万年前、火山の噴火が次々と起こっていました。それを物語る巨大な岩や地層が所々で確認できます。これらのほとんどが火山の噴火によってできたものです。
  • 旧石器時代の白滝では、黒曜石で石器が作られ、その黒曜石で作られた石器は遠くサハリンでも出土しています。
  • 今から25,000年ほど前、最新の氷河期の中でも最も寒かったといわれる時期に、白滝にはじめて人類がやって来ました。

遠軽地域

遠軽市街地では、生田原川と町の中心部を流れる湧別川とが合流し、オホーツク海に注いでいます。遠軽市街地の段丘の上*1には、たくさんの遺跡が見つかっています。

家庭学校入口の留岡層

留岡層の名前はここの地名に由来し、ここの地名は家庭学校を設立した留岡幸助氏の名前に由来します。この留岡層は、おもに約700万年前の火山の噴火によってできた岩石からできています。

立入
場所
遠軽町留岡 道道137号家庭学校入口付近

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その他

駐車場はありません。

地図の場所は正確ではありません

北海道家庭学校博物館

家庭学校は、留岡幸助によって1914年に創設された全国で唯一の私立男子児童自立支援施設です。1919年に建設された礼拝堂は、北海道の有形文化財に指定されています。

この礼拝堂の土台の石は「溶結凝灰岩」と呼ばれる火山の噴火でできた石です。これは、かつて巨大な噴火があったことを示しています。

敷地内にある博物館では、家庭学校や遠軽にまつわる貴重な品々が展示されています。

住所
北海道紋別郡遠軽町字留岡34番地

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問合せ
電話:01584-2-2546 
FAX:01584-2-8040
入館に際して

※見学の際は要問い合せ ☎0158-42-2546

インカルシ(瞰望岩・がんぼういわ)

遠軽市街地を見下ろすようにそびえる巨大な岩です。高さは78m、アイヌ語で「インカルシ(見晴らしのいい・場所)」と呼ばれ、遠軽の町名の由来となったまちのシンボルです。

瞰望岩はおよそ1,000万年前に水の中で噴火が起こり、バラバラになったマグマが固まることで生まれました。水中に噴火してできた地層を湧別川の流れが削り、長い期間をかけて平野部を作ってきましたが、この岩の部分は非常に硬く、浸食されずに残ったようです。

瞰望岩には、アイヌの人たちにまつわる洪水伝説(インカルシの戦いの伝説-湧別アイヌと十勝アイヌの戦い-)が残されており、瞰望岩に登ることで湧別アイヌは難を逃れたと伝わっています。

北海道においてアイヌ語の物語や伝承、祈りの場、言語に彩られた優秀な景勝地のことを、国の名勝「ピリカノカ(美しい・形)」といい、2011年に指定されました。

立入
場所
〒099-0428 北海道紋別郡遠軽町西町1丁目

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その他

駐車場・トイレあり

見晴牧場(火砕流台地)

太陽の丘を越えると、まわりよりも1段高くなって町営牧場が広がっています。「見晴牧場」の名前のとおり、晴れた日にはオホーツク海まで一望できる見晴らしがとても良い場所です。

この台地は、およそ500万年前の火山の噴火で、火砕流*2が固まった岩石からできています。

このような緩やかな起伏のある地形は、富良野や美瑛の丘でも見ることができ、北海道のような寒冷地で水や生物、温度変化などの影響を受けて徐々に風化していくことでできる特徴的な地形です。

立入
場所
〒099-0427 北海道紋別郡遠軽町見晴

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その他

展望台あり・駐車場有

西町の火砕流堆積物

この地層は、およそ1,000万年前の火山の噴火で、火砕流が固まった岩石の地層です。雨が降ったあとには、地層が積み重なってできた模様がはっきり見えます。よく見ると黒い色の小石が含まれています。この小石もちゃんとした黒曜石で、この地層をつくった火山の噴火でできたものです。白滝の黒曜石が誕生するはるか昔に遠軽町では黒曜石が誕生していたようです。

立入
場所
北海道紋別郡遠軽町西町2丁目 周辺

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その他

駐車場その他ありません

地図の場所は正確ではありません

瀬戸瀬薬師山

瀬戸瀬は、アイヌ語の「セトシ(鷲取小屋のある)」から名付けられた地名で、冬になると国の天然記念物であるオジロワシを見かけることがあります。

国道333号の薬師山は、標高373mの低い山ですが、周辺に高い山がなく開けているため、山頂からは瀬戸瀬の町並み、前方には遠軽、そして湧別の町、雄大なオホーツク海の景観が楽しめるようになっています。

粘りけの強いマグマが流れ広がることなく、地表に盛り上がるようにしてできたため、このような景観をつくっています。

山頂には、「薬師堂」と言われる、お堂が建立され薬師如来が祀られています。これは、明治35年に当時の駅逓責任者であった佐藤多七が建てたもので、ふもとに建立されている山神の碑も多七が建立したものです。薬師山で見事な岩を見つけた多七は息子や住民と力を合わせ巨石を運び、この道路の建設のために力を尽くしてくれた人々が死後もなお囚人と呼ばれ続けるのは気の毒と考え山の神、「山神」として刻入しこの石碑を建立したということです。

立入
場所
遠軽国道 セトセ薬師山霊場八十八ヶ所参詣登山口

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その他

地図の場所は正確ではありません

遠軽市街地の河成段丘と縄文・擦文集落

遠軽市街地は、2つの川が合流する場所にあり、これらの川によって削られた段丘面上に町がつくられています。この段丘面上には、縄文時代から擦文時代の遺跡が残されており(寒河江遺跡をはじめ町内遺跡)、現在でも竪穴住居のくぼみを見ることができます。寒河江遺跡は、道路改良と公園整備に伴い発掘調査が行われました。未発掘の部分はそのまま保存され、現在でも竪穴住居の窪みを見学できます。出土した炭化材の年代測定により、7世紀から13世紀頃の集落と考えられています。

立入
場所
寒河江遺跡

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その他

駐車場はありません

遠軽橋下の河床

ダム建設(上流の白滝取水せき、武利ダム、湧別川ダム)に伴い、水量が調節されたことで河床が低下し、遠軽橋下で観察できるような地層が露出しました。遠軽橋下で観察できる地層は、海溝に堆積した砂や泥からなる堆積岩です。およそ6,500万年前に海の底にたまった砂が固まった岩石からできています。

 

立入
場所
遠軽橋下の河床

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その他

地図の場所は正確ではありません

駐車場があるようです

白滝地域

ジオパークの名前にも使われているこの地域には日本最大の黒曜石原産地が位置しています。

国指定史跡「白滝遺跡群」

湧別川の河岸段丘上に立地する旧石器時代(約2万5千年~1万年前)の遺跡群です。黒曜石を使った石器が大量につくられた加工場の跡など、100カ所あまりの遺跡が発見されており、そのうち22カ所で発掘調査が行われました。

これまで、旧石器文化の遺跡が多く発見され、約700万点におよぶ膨大な石器や、石器をつくる過程でできた破片などが出土しています。また、ここで発見された細石刃の製作技法は、「白滝技法」や「湧別技法」などと地域名が付けられています。

現在は発掘調査は終了し現場は残されていませんが、出土した膨大な数の黒曜石製の石器の数々は、埋蔵文化財センターにて保管・展示され、見学することができます。このうち主要な遺跡(奥白滝1・服部台2・上白滝2・上白滝5・上白滝7・上白滝8遺跡)から出土したものは、平成23年に重要文化財に指定されています。旧石器時代の資料としては初の国宝となります。

立入
場所
〒099-0126 北海道紋別郡遠軽町奥白滝

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問合せ先

遠軽町埋蔵文化財センター

TEL: 0158-48-2213 FAX: 0158-48-2374

白滝発祥の地

かつてはアイヌ語で大滝を意味する「ホロソウ」と呼ばれていました。落差はそれほど大きくありませんが、”溶結凝灰岩”という岩石の上を湧別川が流れることで、岩肌がむき出しとなった地形が作られ、その中を勢いよく流れ、滝の水しぶきで滝つぼや岩肌が白くかすんで見えることが、白滝の地名の由来となったとされています。現在は岩壁の間をぬうように列車が通過する姿を撮影できるスポットで、紅葉の時期には、紅色や黄色と岩肌のコントラストが美しい場所です。

立入
場所
〒099-0101 北海道紋別郡遠軽町下白滝

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その他

駐車場あり

合気道ゆかりの地碑

合気道の開祖植芝盛平翁は、1912年、白滝地区の開拓団長として入植し現在の白滝の基盤を作りました。鬱蒼とした原生林を過酷な条件の中多くの困難に耐えながら開墾し、この地で修業を重ね合気道を確立していったということです。翁の偉業を後世に伝えるべく「翁ゆかりの地碑」が、入植地である上白滝地区に建立されています。

立入
場所
〒099-0125 遠軽町白滝上白滝 

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問合せ先

遠軽町教育委員会白滝教育センター

 0158-48-2214

幽仙橋そばの日高累層群大露頭

日高累層群とは、大雪山連峰や日高山脈の東側をつくっている地層のことで、今から約1億年前から数千万年前に、海の底にたまった砂や泥が固まった岩石からできています。当時、この辺りはプレート同士の境目にあり、海のプレートが陸のプレートの下へともぐり込んでいく場所でした。その時、海の底が削り取られ、地層が海から陸へと次々と押し付けられたことで、このような地層ができました。

立入
場所
幽仙橋

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その他

駐車場などはありません

場所はこちらの方が近いと思いますが正確ではありません。

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変形した砂岩・泥岩

白滝ジオパーク交流センターより11kmほどの露頭を観察すると、波打つようにうねうねと曲がった地層を見つけることができます。この地層をつくる岩石は、およそ1億年前から5千万年前の海で堆積した砂や泥が固まったもので、堆積した当時はまっすぐな地層でした。その後プレートの移動により、この岩石をのせたままプレートが海溝へともぐり込んでいったため、その時にかかったとてつもなく大きな力で変形してしまいました。

立入
要申請
場所
支湧別岳方面
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

枕状溶岩(日高層群)

水中で溶岩が噴出すると、溶岩の表面が急冷されて枕のような独特の丸みを帯びた形となります。これを枕状溶岩といいます。この岩石は、もともとは粘りけの少ないマグマが固まった玄武岩という黒っぽい岩石ですが、長い間熱や圧力を受けることにより、緑色に見えてきます。これは新しい鉱物ができたことを意味するようです。

海底火山の噴火により誕生し、プレートの移動で運ばれてきたのですが、いつ、どこでできたものなのかはまだわかっていません。

立入
要申請
場所
支湧別岳方面
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

白滝花崗岩の大露頭

およそ3,300万年前に別の場所でできた花崗岩で、その後、プレートの移動や地震の影響を受けてこのように大きな姿を見せています。花崗岩は結晶が大きく成長している岩石ですが、この白滝の花崗岩を顕微鏡で観察すると、結晶がバラバラに壊れています。それは、ある方向から力を受け大地がずれ動いたためです。

立入
要申請
場所
支湧別岳方面
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

八号沢露頭

赤石山の中腹標高約1000mの所にあります。この露頭は、およそ220万年前に噴出した溶岩の先っぽにあたりますが、八号沢露頭を観察すると、溶岩の外側に黒曜石の層が、内側に白っぽい流紋岩の層ができていることがわかります。黒曜石はほとんどがガラスでできており、全体的に光り輝いています。一方、流紋岩は全体的に白っぽく、所々に空気の穴を持っています。この違いを生み出す大きな要因は、マグマの冷え方の違いにあります。溶岩の外側は空気に触れることで早く冷え、ガラスからなる黒曜石の層がつくられます。溶岩の内部はそれと比べゆっくりと冷えるので結晶が成長し、一般的な火山岩の1つである流紋岩となります。流紋岩に見られる穴は、マグマに含まれる水が気体になることでつくられます。これはマグマの中に水が含まれていた証拠となります。ただ、ここの黒曜石は浸食によって一番外側の部分はなくなっています。そのため黒光りはしていませんが、地表と接している部分に黒曜石が残されています。

立入
入山の許可申請が必要です
場所
北海道紋別郡遠軽町上白滝(赤石山方面)

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問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

黒曜石銀河ロード

標高1,100m付近から赤石山の山頂に向かう林道です。黒曜石溶岩を掘削して林道を切り開いたことで、太陽の光に照らされて黒曜石がキラキラと輝く様が、星の道のようなので銀河ロードと呼んでいます。この場所は、黒曜石をつくった溶岩の真上に当たる部分で、溶岩の薄皮を削るように道ができているため、このような光景となっています。

Google マップ

立入

黒曜石銀河ロードは国有林内にあるため、入林には事前の許可申請が必要です。
場所
赤石山の山頂に向かう林道

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問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

赤石山黒曜石広場

赤石山は、一番高いところで標高1,147mほどありますが、粘りけの強いマグマがゆっくりと広がってできた場所のため平坦な地形をしています。黒曜石をつくった溶岩の真上にあたり、一面に黒曜石が広がっています。ここでは、赤色や茶色が網の目のように混ざった「花十勝(はなとかち)」と呼ばれる黒曜石をたくさん見つけることができます。

立入
要申請
場所
赤石山山頂付近
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

西アトリエ

赤石山山頂付近の標高1,147m の平坦な尾根状に、かっての黒曜石採掘跡である西アトリエでは光沢の強い黒曜石の原石が一面に散らばっています。この場所は、2万年ほど前の旧石器人が石器を作ったという証拠が発見されたことから、旧石器人のアトリエ(工房)という意味でこの名前が付けられました。

立入
要申請
場所
赤石山山頂付近
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

球顆の沢露頭

球顆の沢は、小規模な露頭がいくつかありますが、標高900m付近の露頭は大規模なもので、その下から下流で採取できる角柱状の原石は、球顆がみられるものの良質で、石器の素材として、旧石器時代に原石採取の主要な地点であったと考えられます。急に冷えてできる黒曜石も、できた直後はまだ熱い部分が残っていて、その部分だけゆっくりと冷えていくので、新しい鉱物が成長し、このような球体ができあがります。北海道の天然記念物として指定されています。

立入
要申請
エリア
赤石山山頂付近
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

幌加沢遺跡遠間地点

1954年の洞爺丸台風をきっかけに、森林管理署の職員によって発見されました。このことは、遠軽町の郷土史研究家だった遠間栄治氏に伝えられ、多くの資料が収集されることとなります。白滝地域出土の黒曜石製石器が後期旧石器時代相当のものと推測され、これらの発見と同時に白滝地域では、1956年より黒曜石の加工産業が開始され、最盛期で13の業者により地域内で加工生産が行われていました。

立入
要申請
場所
北海道紋別郡遠軽町白滝(赤石山方面)

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問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

後カルデラ火砕堆積物

白滝の黒曜石産地一帯では、洞爺湖や摩周湖をつくったような巨大な噴火が起きたと考えられています。黒曜石が誕生するよりももっと前の、およそ300万年ほども前に巨大噴火が起きて、直径5kmほどの大きなカルデラができ、さらに湖ができていました。この露頭は、当時のカルデラ湖の中に降り積もった火山灰などからできていて、ゆっくりと水の中に堆積してできた地層を観察することができます。

立入
要申請
場所
赤石山方面
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

十勝石沢の露頭

十勝石沢の露頭は、厚さ7m位の帯状の黒曜石と、その上には真っ白な火山噴出物で、白と黒のコントラストがよく映える地層が見られます。この露頭は、溶岩の一番外側に黒曜石ができた大きな1枚の溶岩の中身にあたりますが、200万年の間に、一番外側の黒曜石は浸食でなくなってしまっています。つるつるとした光沢のある赤石山の黒曜石と異なり、十勝石沢の黒曜石はざらざらとした手触りで「梨肌」と呼ばれています。

立入
要申請
場所
赤石山方面
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

カルデラの境界面

この露頭は、右側の地層がおよそ1億年前から海の底にたまった岩石でできていますが、左側の地層は300万年前に当時の湖の中に降り積もった火山灰などからできています。この境目は、巨大な噴火によってできたカルデラの壁にあたり、右側の地層から向こう側は、かつては大きな湖でした。

立入
要申請
エリア
赤石山方面
問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

あじさいの滝露頭

7~8月頃に、うす水色の可愛らしいエゾアジサイが滝の周辺に咲いているため、「あじさいの滝」と名付けられました。およそ220万年前に噴出した黒曜石をつくった溶岩ですが、溶岩全てが黒曜石ではなく、溶岩をぐるりと取り巻く一番外側に黒曜石の層がつくられました。黒曜石をつくった溶岩は4つの層に分かれていて、この露頭では黒曜石流紋岩溶岩の内部構造(下半断面)が観察できます。

立入
要申請
場所
〒099-0102 北海道紋別郡遠軽町

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問合せ先

白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

天狗平展望地(白滝カルデラ)

この場所は、およそ140万年前には激しい火山活動の中心地で、火砕流がなだらかな草原をつくりだしました。火山の噴火によってカルデラができていて、そこに火山灰などが降り積もり、長い時間をかけてくぼ地が埋まっていったようです。

晴れた日には、正面(北東側)10km先に、およそ220万年前に噴火した黒曜石の露頭を望むことができ、背後には、100万年ほど前に噴火し、北大雪を代表する火山である天狗岳や平山が位置しています。早朝には雲海を楽しむこともできます。

立入
場所
〒099-0125 北海道紋別郡遠軽町白滝天狗平

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問合せ先

白滝ジオパーク交流センター

0158-48-2020

新生橋そばの水中堆積物

このあたりの地層は、火砕流が、水の中に堆積してできた地層で、かつてこの辺りは、洞爺湖や摩周湖のような火山活動によってできた湖だったことがわかります。

立入
場所
新生橋

Google マップ

問合せ先

白滝ジオパーク交流センター

0158-48-2020

北見峠の車石

北見峠へとつづく国道333号沿いで、およそ100万年前に噴火した天狗岳から流れ下ってきた溶岩の先っぽが観察できます。車の車輪のような形から「車石(くるまいし)」と呼ばれています。溶岩の先っぽは丸くなっているので、周りからだんだんと冷やされたことで、車輪のようなずれのない割れ目ができあがったようです。

立入
場所
遠軽町奥白滝 国道333号(場所は正確ではありません)

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問合せ先

白滝ジオパーク交流センター

0158-48-2020 

天狗岳

登山口が旧北大雪スキー場跡地近くにある天狗岳は、100万年ほど前に活動した標高1,561mの火山で、1つの火口から噴火を繰り返した成層火山です。山頂には、粘りけの強いマグマが盛り上がってできた溶岩ドームがあります。

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場所
北大雪スキー場

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場所は正確ではありません

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問合せ先

白滝ジオパーク交流センター

0158-48-2020 

平山(ひらやま)

標高1,771mの「ひらやま」は、大雪山連峰の北側に位置しています。100万年ほど前に活動した火山ですが、粘り気の小さいサラサラなマグマの噴火によって生み出された火山で、名前の通り平坦な形をした山です。道中では「行雲の滝」「冷涼の滝」といった2本の滝を見ることができます。エゾナキウサギが生息し、山頂にはコマクサをはじめ、百数十種の高山植物と、360度に広がる北大雪の眺望が楽しめます。

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場所
平山登山口

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白滝総合支所地域担当
電話:0158-48-2211

上支湧別層の礫岩と南北系断層

割れたばかりの大きな石や石ころのことを礫と呼びますが、海まで運ばれる距離が短いと、石ころのまま堆積して、礫岩と呼ばれる岩石となります。現在は山奥となっていますが、この地層ができたおよそ1,500万年前は、大地がずれ動いてできたへこみに浅い海ができていて、そこに石ころのままたまったことで、このような地層ができました。

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場所
場所はよくわかりませんでしたが平山登山口の近くと思われます。

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白滝ジオパーク交流センター

0158-48-2020 

旧白滝の流紋岩露頭

旧白滝駅の周辺では、国道333号の南側にいくつもの崖が見えます。崖の多くは、およそ900万年前の火山の噴火で、火砕流が固まった岩石からできています。なかには粘りけの強いマグマが固まった流紋岩の露頭もあります。とくにこの場所の露頭は、一部分が黒っぽく黒曜石に近い岩石である松脂岩(一般的にはまつやにと呼ばれています)ができています。園芸や鉢植えの保水や排水をよくするためのパーライトになります。

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エリア
旧白滝駅跡

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白滝ジオパーク交流センター

0158-48-2020 

丸瀬布地域

風穴と高山植物

この地域には風穴が点在しています。この地域の風穴は、崖錐が崩落した岩屑や、岩塊斜面などの堆積物の隙間からできています。冬に冷たい空気を吸い込み、中の岩石が著しく冷却されます。その蓄熱によって春から夏まで岩石の低温が維持され、風穴から冷たい風が吹き出すと考えられています。風穴から冷たい空気が噴き出すことによって、風穴周辺では夏場でも5℃近くの地温が保たれており、コケモモやイソツツジといった高山性の植物を見ることができます。

大平の風穴

夏には5℃の冷風が風速1.3mで吹き出す天然のクーラーとなります。風穴に手をかざして心地よい風を感じましょう! この風穴の周囲は、ややピンク色がかった溶結凝灰岩の岩塊です。

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場所
大平高原

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丸瀬布総合支所地域担当
電話:0158-47-2213

いこいの森風穴群と高山植物

いこいの森裏手の林道沿いでは、溶結凝灰岩が崩れてたまった斜面に風穴群があり、アカエゾマツ林が広がっています。この斜面にできた多数の風穴によって地表気温が低くなり、コケモモやイソツツジなどの高山植物、地表はミズゴケなどのコケ類が生育し、風穴のない地域とは植物の雰囲気が異なります。風穴群周辺は、2万年前の氷期さながらの環境をつくりだしています。

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場所
北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利
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場所は正確ではありません
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丸瀬布総合支所地域担当
電話:0158-47-2213

武利風穴(むりふうけつ)とコケモモ群落

林道脇に御影石の小さな石碑が建てられている.これには「武利風穴(氷穴)氷河期の遺物」と記されている.河川の浸食によってできた岩塊斜面に生じた風穴群です。周辺にはコケモモが群生します。

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場所
〒099-0213 北海道紋別郡遠軽町

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丸瀬布総合支所地域担当
電話:0158-47-2213

北見鉱山跡

北見鉱山(伊奈牛鉱山)は伊奈牛川沿いにある山神鉱床、六ノ沢鉱床、八ノ沢鉱床、九ノ沢鉱床、一号・二号・三号鉱床など数ある鉱床を抱えた金鉱山です。今は閉山して、湧別川にかかる「金山橋」のすぐそばの林道(伊奈牛林道)に入ると、「旧北見鉱山案内図」の看板が立っているのみです。 

北見鉱山は、数百万年前にこの周辺で起きた火山活動によって1億年前の古い地層をマグマが貫いたことで、金属鉱脈が生成されたようです。

立入
伊奈牛林道まで
エリア
金山橋

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「旧北見鉱山案内図」の看板はこの辺りだと思われます

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丸瀬布総合支所地域担当
電話:0158-47-2213

武利岳

オホーツク管内最高峰の標高1,876mの武利岳は、およそ1億年前から数千万年前に海の底に堆積した砂や泥が固まった岩石からできています。高山植物のほか、天然記念物の蝶など、昆虫も生息しています。

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現在、丸瀬布から武利岳に向かう、道道上武利丸瀬布線と林道が災害により通行止めとなっています。さらに、北見市留辺蘂町厚和から登山口に向かう道路も災害により通行止めとなっているため、登山口に行くことができません。復旧時期は未定です。
場所
〒078-1701 北海道上川郡上川町層雲峡

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丸瀬布総合支所地域担当
電話:0158-47-2213

丸瀬布の枕状溶岩

道の駅 まるせっぷから400mほどのところに、枕がいくつも積み重なったように見える枕状溶岩(まくらじょうようがん)を観察できるポイントがあります。この岩石は、海底火山の噴火によって誕生し、プレートの移動によって運ばれてきたことはわかっていますが、いつ、どこでできたものかはまだわかっていません。

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場所
道の駅 まるせっぷ

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だいたいこのあたりだと思います

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丸瀬布総合支所地域担当
電話:0158-47-2213

南丸の展望台

国道333号から上武利方面へと向かう「大平ジオパークロード」に入ると、坂道を登って間もなく展望台の入口と駐車場があります。ここから見渡すことができる台地は、火砕流が固まってできた岩石からできています。見渡す限りこの岩石でできていますので、想像もできないような大規模な噴火活動があったと考えられますが、その噴火の中心部やいつ頃起こったのかは、まだわかっていません。

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場所
場所は正確ではありません

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その他

駐車場があります

大平高原

標高500m付近で現れる大平高原は火砕流が固まった岩石からできています。このような緩やかな起伏のある地形は、富良野や美瑛の丘でも見ることができ、北海道のような寒冷地で風化されていくことでできる特徴的な地形です。視界をさえぎるものがないので、夏の星空も絶景です。

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場所
遠軽町丸瀬布大平
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その他

駐車場があります

山彦の滝・鹿鳴の滝

滝の土台は数100万年前の火山の噴火によって生み出された”溶結凝灰岩”という岩石が浸食されてできた滝です。落差約28mの滝で、裏側に回っても見られることから「裏見の滝」とも呼ばれています。厳冬期には、一本の巨大な氷の柱に生まれ変わる姿を見ることができます。

山彦の滝から500m南に位置する鹿鳴の滝は、滑らかな岩肌をすべるように流れ落ちる滝で、周辺に鹿が多く生息し水を飲みに来ることから、この名前が付けられています。

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場所
山彦の滝
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鹿鳴の滝
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その他

駐車場があります

神居滝

神居滝は溶結凝灰岩でできた、落差のあまり大きくない6段の滝です。山彦の滝と同じ溶結凝灰岩ですが、固結度が高く非常に硬いのが特徴。

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場所
遠軽町丸瀬布上武利180−2

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問合せ先

えんがる町観光協会丸瀬布地域委員会(丸瀬布支所産業課内)
電話:0158-47-2213

生田原地域

北ノ王鉱山跡

1915年、八重の牧場で農夫が開墾中に金塊を発見し、処理能力は鴻之舞鉱山・静狩鉱山につぐ道内第3位の規模となりました。しかし、第二次世界大戦を迎えると石炭や鉄、銅といった資源が必要とされ、1943年に閉山となりました。

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エリア
遠軽町生田原

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ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

屏風岩

高さ約70m、幅約200mほど、屏風の様な形をした巨岩です。屏風岩は、北ノ王鉱山の金銀をつくった火山活動と同じように、もともとあった古い地層を粘りけの強いマグマが貫き、板状に固まったものです。周囲の地層が軟らかかったため浸食で削られ、硬い岩石の部分だけが残されました。

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場所
生田原

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問合せ先

ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

生田原地域の地すべり群

生田原地域では、かつての火山活動によって特殊な粘土(スメクタイト)ができました。ゆるやかな斜面に見えても、地層のなかにこの粘土層があると滑りやすくなり、ゆっくりと下へ動いていく「地すべり」という、一度に広い範囲で住宅や道路、鉄道などに大きな被害がでる土砂災害が起こります。駅からおよそ800メートル付近となります。

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場所
〒099-0701 北海道紋別郡遠軽町生田原

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正確ではありません 

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問合せ先

ジオパーク交流センター(0158-48-2213)

白滝ジオパークは条件付き再認定

2022年1月現在、JGNの正会員は日本ジオパークに認定された46地域(うち、ユネスコ世界ジオパーク9地域を含む)、準会員はジオパークをめざす10地域です。準会員の地域は、JGCの審査を受けて、日本ジオパークに認定されますが、認定後は4年に一度の再審査があります。2021年2月5日に行われた審査の結果、白滝ジオパークは『条件付き再認定』となりました。

以下、日本ジオパーク委員会から出された日本ジオパーク審査結果のコメントです。

白滝ジオパーク

4年前の審査で指摘された内容について事務局が取り組み、複数の協力団体が活動に積極的に関わってきたことを確認した。しかし、2017年以降の人員削減や専門員の不在によりジオパーク活動の後退・停滞が表面化しており、活動の持続性に関わる深刻な問題を抱えている。日本ジオパークネットワークなどを活用し、めざす活動ができるよう人員や予算を獲得して、協議会全体で体制や運営を立て直すことが必要である。 以上のことから、日本ジオパークとしては条件付き再認定とする。

こちらの記事で地球の構造と岩石についてふれてみました

goldsky.hatenadiary.jp

*1:川・湖沼・海・谷筋に沿って分布する階段状の地形

*2:熱い火山灰と火山ガスがなだれのようにかけおりてきたもの

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