ヘリテージ~受け継ぐべきもの

日本の宝を未来に遺すために今すべきこととは

アフィリエイト広告を利用しています

庭園と龍安寺

日本で5件目の世界遺産として京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市の2県3市に点在する構成資産17件(寺13、神社3、城1)から成る古都京都の文化財(京都市,宇治市,大津市)が1994年、世界遺産として登録されました。なお、文化遺産としては3件目となります。 その中で龍安寺についてみていきたいと思います。 

f:id:Goldsky:20190726231100j:plain

知足の蹲踞

 

O.龍安寺

龍安寺は藤原北家の流れを汲む徳大寺実能の別荘の地を細川勝元が譲り受け禅寺としました。その後、戦乱や火災により焼失し、現在の本堂は1606年建立の西源院方丈を1797年に移築したものです。今では枯山水の石庭で世界的に知られています。

世界遺産登録一覧より

O1 本堂 

重要文化財指定年月日1967.06.15 建立年代1606

釈迦如来像を安置した中心建物で、1797年の火災で焼失したため塔頭の西源院の方丈を移築して現在に至っています。

O(1) 玄関 

重要文化財指定年月日1967.06.15 建立年代1606

本堂の正面入口

Oa 竜安寺方丈庭園 

特別名勝指定年月日1924.12.09 建立年代15世紀

三方を築地塀に囲まれた枯山水の平庭で、矩形(長方形)の白砂に5群15個の石組から成る石庭で、15世紀中期には造られていたようです。自然を狭い空間に圧縮し抽象化して表現をする枯山水庭園の極限的な姿であり、世界でも有名な石庭となっています。

Ob 竜安寺庭園 

 名勝指定年月日1955.02.03 建立年代13世紀

境内南側に広がる鏡容池を中心とした庭で、山門をくぐると左手に見えてきます。江戸時代後期に刊行された京都に関する地誌「都名所図会」によると、当時は石庭よりもこちらの方が有名だったようです。

※( )付の数字で示された建造物は、国宝もしくは重要文化財に指定された建造物に付随するものとして、国が指定した文化財である

参考資料

世界遺産一覧表記載推薦提案書(文化庁)

文化遺産オンライン(文化庁)

石庭

 

f:id:Goldsky:20190726231329j:plain

石庭の模型

f:id:Goldsky:20190726231445j:plain

f:id:Goldsky:20190726231510j:plain

石庭

拝観について

拝観時間
3月1日~11月30日:8:00a.m - 5:00p.m.
12月1日~2月末日:8:30a.m - 4:30p.m.
拝観料:
大人・高校生 500円
 小・中学生 300円

龍安寺の石庭は、どの位置から眺めてみても、必ず1つは石が隠れて見えない様に設置されています。これは自らの足りない部分を見つめなおすようにとの意味があるようです。

鏡容池

f:id:Goldsky:20190726231645j:plain

睡蓮の花、わかるでしょうか

鏡容池はオシドリの名所として知られており、春は桜、秋には紅葉やカエデ、夏にはスイレンが咲き四季を花で感じることができます。鏡容池へ行ったら北側に橋が架かっていますので、中央の弁天島にも行くことができます。

まとめ

龍安寺ではシンプルな「石庭」として知られる枯山水の方丈庭園と四季を色で感じることのできる「鏡容池を中心とした池泉回遊式庭園」二種類の対照的な庭園が楽しめます。この二つの庭園を鑑賞することで、その時の自分のありようがわかるような気がします。どちらに心惹かれるかも、その時々で変わってくるように思えました。