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真言宗御室派の総本山 仁和寺

日本で5件目の世界遺産として京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市の2県3市に点在する構成資産17件(寺13、神社3、城1)から成る古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)が1994年、世界遺産として登録されました。なお、文化遺産としては3件目となります。 その中で仁和寺についてみていきたいと思います。

G. 仁和寺 ( にんなじ )

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仁和寺は真言宗御室派の総本山で、真言宗御室派の歴史は仁和寺の開創に始まり、応仁の乱の戦火で、仁和寺が全焼したことが原因で衰退、江戸時代に入り、江戸幕府による資金援助で再興を果たしました。一度は他の真言宗派と合同になりましたが、1900年仁和寺を本山とする真言宗御室派として独立を果たしました。1941年、古義真言宗・新義真言宗系の宗派が政府の政策によって合同で大真言宗が成立しましたが、戦後独立し1946年、再度真言宗御室派として発足し現在に至っています。

世界遺産登録一覧より

建造物、庭園目録に掲載されているのは以下のとおりです。

G1 金堂 国宝指定年月日1900.04.07 建立年代1613(本尊を安置した中心仏堂 )

G2 五重塔 重要文化財指定年月日1900.04.07 建立年代1644

G3 観音堂 重要文化財指定年月日1973.06.02 建立年代1641-1644 (千手観音菩薩をまつる堂宇)

G4 中門 重要文化財指定年月日1973.06.02 建立年代1641-1644 (金堂南側正面の門 )

G5 二王門 重要文化財指定年月日1931.01.19 建立年代1641-1644  (境内入口に建つ正門 )

G6 鐘楼 重要文化財指定年月日1973.06.02 建立年代1644(鐘をつるす建物 )

G7 経蔵 重要文化財指定年月日1973.06.02 建立年代1641-1644(経を納めてある建物 )

G8 御影堂 重要文化財指定年月日1908.08.01 建立年代17世紀前半(弘法大師をまつる堂) 
G9 御影堂中門 重要文化財指定年月日1973.06.02 建立年代1641-1644 (御影堂前面の門)

G10 九所明神本殿中殿 ・G11 九所明神本殿左殿 ・G12 九所明神本殿右殿 重要文化財指定年月日1973.06.02 建立年代1641-1644 (任和寺の守護神をまつる社殿 )

 G13 本坊表門 重要文化財指定年月日1973.06.02 建立年代17世紀前半 (住職の住む院の正門 )

G14 遼廓亭 重要文化財指定年月日1937.07.29 建立年代17世紀後半  (茶室)

G15 飛濤亭 重要文化財指定年月日1937.07.29 建立年代19世紀前半 (草庵風の茶席)

関連資料

世界遺産一覧表記載推薦提案書(文化庁)

文化遺産オンライン(文化庁)

 

拝観について

拝観受付時間

  • 3~11月9:00~16:30
  • 12~2月9:00~16:00

〒616-8092
京都府京都市右京区御室大内33
TEL/075-461-1155
FAX/075-464-4070

仁和寺について

仁和寺は仁和4年(888)に宇多天皇により完成した勅願寺で、宇多天皇が退位後出家して定住して以来明治維新まで、皇子、皇孫が門跡を務めたことから「御室御所」といわれています。

応仁の乱により全伽藍を焼失しましたが、現在の伽藍は1641〜1644年に再興、このとき当時御所にあった紫宸殿と常御殿が移築されて、それぞれ金堂と仁和寺御殿(1887年焼失)と改められました。また清涼殿の古材を用いて御影堂が造営されたほか、ニ王門・中門・五重塔などが建てられ、境内の整備が進められました。現在みられる伽藍は、主としてこのときのものです。その後、1693年と1742年に伽藍建物の修理が行われています。

金堂は、正面7間、側面5間の大規模な建物で、屋根が檜皮葺から本瓦葺へ改められているものの、蔀戸(しとみど)をめぐらせるなど飛鳥時代の建築物として重要な役割を果たしています。

仁和寺のピックアップ写真

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ここ仁和寺は私が古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)を世界遺産として意識した初めての場所でした。仁王門左右の金剛力士像を見て「これが世界遺産なんだ」と訳もなく感動しました。ちなみに金剛力士は天部にあたるらしいのです。仏敵が入ることを防ぐ守護神としてここに安置されているのだとか。怒りの表情なので明王だと思っていました。

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写真の勅使門は世界遺産のリストには入っていません。
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高さ36mの五重塔は屋根の大きさがあまり変わらないのが特徴らしいです。大きなお寺や神社には塔があるのはなぜか調べてみると、仏塔のことでした。